音響(PA)でよく言われる、「パラ」って何の意味か分かりますか?

最高の音を鳴らすコツ


僕の人生はパラレルワールドのように、出だしがよくダブってます…

…相変わらず言ってることがよく分からない、D.O(@Deeooo1242)です。


音楽のステージに立って活躍してきた人や、ステージを作ることに携わってきた人へ

訊いてみたいことがあります。

その舞台を作ってる時にPAさんが、「パラで!!」って言葉を発してるのを

聞いたことがありませんか?

そして、それってどういう意味なのか、気になったことがありませんか?

音楽の現場でよく飛び交うこの「パラ」って言葉、

PAではない人にはさほど関係しないので、実際どーでもいいことなんですが(笑)、

音響の世界では非常に大切な言葉となってまして、

この言葉の意味に疑問を感じて取り違えてしまうことがあり、それによって設置ミスを起こしてしまうことがあるので、

この「パラ」って言葉の真実を、今だからこそ伝えてみたいと思います!!(笑)

今回はPAをやっている人に対しての記事ではありますが、

この言葉を耳にしたことがある人には「へえ〜」と思えるような内容で、

どなたも楽しみながら読めると思うので、是非読んでみてください。


「パラ」とは、パラレル接続の略


音響の世界では「これ、パラってある?」とか言って、オペレーター間で確認しあうことがあります。

これは、スピーカーをパラレルで接続しているかどうかを確認しているんですが、

パラレルでスピーカーを接続すると、1本の線だけで(1回線だけで)、

いくつもの数のスピーカーを全て、同じ音量や音質で均等に鳴らすことができるんです


このようにしてもいい現場では、この接続をした方が、

PAの設営をとても簡略化できるので、それ用で「パラ」を専門用語としています。

ですが、電気回路の原則を考えると、
本当は
線が本だけでは、
パラレル接続にはできません。


…でも、1回線だけでスピーカーをつなぐときは、「パラ」って言って指示をします。

ではなんで、「パラ」「パラ」って言ってるのでしょうか?


接続には2つの方式がある


その前に少し、この電気の接続のことを確認してみましょう。

電気を使用する機器って、電源から送られてくる電気を熱エネルギーに変えて、

その力で動いて効果を発するようになっています。

その機器に電気を送るためには、電線や電気回路を機器に接続する訳なんですが、

その接続の仕方には2つの形がありまして、それらは「直列接続」「並列接続」と言います。

そして別名、直列接続のことを「シリーズ接続」

並列接続のことを「パラレル接続」とも言います。

音響の世界でよく飛び交う言葉の「パラ」は、パラレル接続から来ています

この2つのつなぎ方には、機器へのエネルギーの伝わり方を変える効果がありまして、

これらは、用途によって使い分けをするものとなります。



基本的には、並列接続を用いて機器へ電力や信号を均等に分ける使い方をしますが、

前と後との機器のエネルギーの差を気にしないでいい時などは、

簡略化するために、直列接続を用いることもあります。

以前の記事で、エフェクターのバイパス方式について書いたことがありましたが、

このエフェクターにおいても、トゥルーバイパス回路には並列接続、

バッファードバイパス回路には直列接続というように、属性によって使い分けされています。


それでは少し、この2つの接続の仕組みと特徴を説明しておきますね。

直列接続(シリーズ接続)


直列接続は、電源や機器(負荷)のつなぎ方を、横一列に並べて順番につないでいく接続の仕方です。

上の画では、2つの電池が横に並べられ、順番につないであるんですが、

これを、電池と電球の場所を入れ替えて考えてみてください。

電気の流れには、人間の血液と同じように方向がありまして、

送る側から流れて行き、受ける側へ流れつくようになってるんですが、

直列接続では、電源の送る側に一番近い機器に、純度100%で電力が使われて、

その後に繋がれていく機器では、一個前の機器を通ったことで純度が落ちた電気を次々と使用して行く流れとなるため、


電源の受ける側に向かって順番に、エネルギーが弱まって行きます。

並列接続(パラレル接続)


並列接続は、電源や機器(負荷)のつなぎ方を、途中から分岐して独立させつないでいく接続の仕方です。

上の画では、2つの電源が独立して繋がれ、その後に配線が合流するようにつないであるんですが、

これも、電池と電球の場所を入れ替えて考えてみてください。

並列接続では、電源から送られる電力を均等に分け合うように、分岐してそれぞれの機器に接続します。

そして、それぞれの機器を通った後の電気を、改めて合流させて電源に戻します。

なので、エネルギー量や発する効力が、全ての機器で全く同じにできることから

量や力が測りやすく、まばらにならないので、効力を整えて使用することができます。


スピーカー間をケーブル1本だけで繋げば、それって普通、直列接続じゃないの?


これは、モノラルの音源を鳴らす時なんかでは、片方のスピーカーからもう一方のスピーカーへ、

線を渡すように接続することがあるんですが、

最初の頃、こういう現場の時に僕は、スピーカー間にマイクケーブルを1本だけ渡して接続していたのを見てて、

最初、「あれ?これだとシリーズ接続じゃね?」って思って、それからずっと疑問でした

それがなんと実は、XLRのバランス型ケーブルを使っていることから、

スピーカーの回路内でパラレル接続することができているというオチだったのです。

音響やる人は、「パラってある」とか、「パラってくれ」とか言われたら、

「ああ、ケーブル一本を渡して繋ぐだけで並列接続になってくれるからかー。」と、

安心してくれたら大丈夫です。

普通は、ミキサーから左右のスピーカーへ別々に、ケーブルを単独で配線すると思いますが、

モノラル音源を鳴らす時なんかは、チャンネルを分けなくていいので、省略して

ミキサーから本だけ片方のスピーカーへ配線して、その次に直列接続のように、

スピーカーからスピーカーへ配線していけばいいんです。


んで結果的に、ケーブルの中身が2芯以上あれば、1本のケーブルで並列接続が可能となるので、これでOKだったんですねー


まとめ:スピーカーの配線は、見た目は直列だけど、中身は並列となる


みなさんはこれを理解できたでしょうか?

音響に携わって間もない方や、これから音響をしようと思ってる方や、

はたまた音楽のステージに立ったりする方の中にも、

この「パラ」って言葉の意味が気になっていたんではないかと思います。

ここで改めて、電気機器の接続についてまとめると、

  • 直列接続で繋ぐと、前の機器の影響を受けてしまうから、後に来る機器の力が減る。
  • 並列接続で繋ぐことで、電力や信号が均等に行き渡り、他の機器の影響がなくなる。
  • スピーカーはちゃんと中にあるユニットにて、パラレル接続されるようになっている。

ということですね。

よって、他のオペレーターなどに「パラで!!」って言われたら、

線をシリーズ接続のように配線していくことなので、

パラなんだったら、ミキサーやパワーアンプからスピーカー1つごとに1回線ずつ、単独で配線するんだな!!

と捉えてしまったら、間違いになるってことですよ!!

配線の見た目ではなく、中身の接続で話をされていたということを

よーく覚えておいてくださいね(^^)


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